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型は、テコンドー本来の哲学を基とし、しばしば技と動作を磨くことを目的とした基本稽古として取り入られる。このページで見られる型(韓国語では、プムセ)は、テコンドーの昇級審査で必要とされる「テグック」と呼ばれるもので、テコンドー技術を築き上げ、固めるために、デザインされたものである。型は、各動作が繋がりをもった上で、一つのセットの動きとなっている。まるでダンスのように、常に相手の存在に気を付けながら、全ての動作を的確に見せるのが大切である。黒帯のための型は、より複雑で高度のものである。











テグックの精神
テコンドーの型に秘められた哲学

(クリスピアーソン、雑誌『テコンドーと韓国武道』、1996年)
テコンドーの中心には、テグクと呼ばれる基本トレニンーグ用の8つ型がある。所謂、昇級審査を準備する人々が各段階で順番に覚え練習して行くための型と言える。しかし、テグクの各動作に潜められた深い意味、その考えとは、どういったものであろうか。 テコンドーに関わっている人なら、昇級審査に合格するには、先ずは必要とされる型を覚えるべきであることは、誰もが知っている。 黒帯に至るまでの級審査のためには、8つの型を習うが、これらをテグクという。 当然だと思うが、これらの型は、無から生まれた訳ではなく、本来のテコンドーの精神とその思想が織り合せて生まれたのである。‘テグク’が意味するものとは、‘太’の意味の‘テ’と、‘永遠’の意味の‘グク’が組み合わされたものである。つまりテグクとは、テコンドーのすべてを含んだ総体なのだ。八つのテグクは、それぞれのイメージと‘思考の心得’を表す。テグクの意味を説明するためには、古代元来の思想を理解すべきである。‘陰’と‘陽’は、とても基本的な思想であり、現代では流行的な考え方とされているが、それらが本当に象徴するものとは何だろうか。‘陰’と‘陽’は、 二つの基本的な正反対の力の対照を描写する。明と暗、創造と吸収、強と弱など。これらの対照となる二つの力から、どんな感情や基本概念も作り上げることができる。正反対の色を持った陰と陽が作り出す円のなかには、常に陰と陽が対照的に共存するのである。つまり、 陰と陽が作り出す円の世界は、万物のすべてが不変でありながら、調和を保っていることを象徴する。

太極型の意味と説明

太極型
太極
象徴主義
属性
イメージ
1
万物の基礎
鞏固
空と陽
2
清潔
喜び
3
手練意欲
正義感
4
威厳
5
威勢
敏速
6
制覇
克服
7
安定
自身
8
光の吸収
忠信


テグックは、「主役」といわれ、初期の本『イルーチン』で見られる。 『変化』には、陰と陽の調和をもつ8つの異なる定義が見られ、これらはテグックがもつ意味を表す。各定義は、シンボルで表す。これらは、陰と陽の調和を3つの線で示す。この4組の線は、韓国国旗の一部である。これらの線が意味するものとしては、「天、湖、炎、雷、風、水、山、地」等がある。そして、これらの漢字は、「強、喜、叫び、動作、突破、危険、休息、献身」等を意味する。テグックの練習では、これらの意味や精神を常に念頭におき、各動作に表現するべきである。以上については、下方の表で詳細に見られる。テグックの名称は、簡単に、型1、型2等に続く。各型は、独立した個性や意味を含み、練習時は、常に念頭に置くべきテコンドーの精神である。
4組の線は、陰と陽の象徴である円を囲んで、対称の位置において、その意味を表す。例えば、最初の線は、「コン」と言い、純粋な陰、天としての意味を表す。これの対称の位置には、純粋な陽、地を表す「ゴン」がある。
炎は「リ」と言い、水の反対意味をもつ「ガム」と、喜を表す「テ」は、静/静止を表す「ガン」と、雷を意味する「ジン」は、風を意味する「ソン」とそれぞれ対象の位置にある

太極の形の意味

太極
イメージ
象徴主義
空と陽
3つの太い線は、「空」を象徴する。その空とは、強くて全てを収容する無限の空間を提供する。
2つの太い線の上にある二等分された一つの線は、「湖」を象徴する。 二等分された一つの線は「水」を、下の2つの太い線はその水の表面に映った「空」なのである。
2つの太い線の間にある二等分された一つの線は、「炎」を象徴する。二等分された一つの線は、炎の中心部として、燃え上がる動きを表す。
二等分された2つの線は、山の上(下の太い線)に落ちた「稲妻」を象徴する。
二等分された一つの線の上にある2つの太い線は、「風」を象徴する。2つの太い線は「空」を、 二等分された一つの線は、「地」を表す。
二等分された2つの線の間にある1つの太い線は、「水」を象徴し、二等分された2つの線は、川の堤防を表す。
二等分された2つの線の上にある1つの太い線は、「山」を象徴する。1つの太い線は、「地」を表す二等分された2つの線の上で、その高尚さを象徴する。
二等分された3つの線は、「地」を象徴する。生命は「ち」で生まれ、「地」で終わる。「地」は万物を受容するものである。

このように、テグックは、全ての武道と繋がる哲学と深い伝統の精神を保つ上で、各技との調和を成しているのである。
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